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アレルゲンでもないのにハウスダストにどうして、注意する必要があるのでしょうか?これ以降は全て、ハウスダストやダニのことをダストで書かせて頂きます。
もちろん、起こりえるアレルギーマーチの予防の他にダストを呼吸により体内に取り入れてしまうことで、免疫力が低下したり、汚れた空気を吸うことで体内の酸素の摂取量も減少してしまいます。それがアトピーの完治を遅らせる結果にもなりかねません。
有効なダスト対策についてですが、花粉のことを無視して考えれば、一番大切なのが換気です。換気を行なうことで室内に浮遊しているダストのほとんどは室外にでていってしまいます。お掃除道具としては、チリはたきは適していません。吹き掃除ができるところは、固く絞った雑巾で拭き掃除をすることをおすすめします。ダニのフンやカビなどの小さなダストはじゅうたんやカーテン等に付着していますが、一度その場を離れ、空気中を浮遊しだすと十数時間は浮遊し続け、呼吸でアトピーっ子の体内に入ったり、皮膚に付着したりします。
アトピーっ子ママが実行されているダスト対策としては、床をフローリングにする。空気清浄機を使用する。高性能の掃除機を使用する。寝具に気を使う。カーテンを変更する。が一般的な対策です。前提として、じゅうたんを使用している場合は使用を止めていることとします。これに取り入れていく順序をつけるとすれば、寝具、掃除機、空気清浄機、フローリングの順番をおすすめします。カーテンの変更は材質の問題になりますので変更が必要ない場合もあります。
ダストの対策として、もっとも有効と考えられるのは寝具を新しいものに変えることです。素材は表面は刺激の少ない側地でわたには、化繊が適しているとクラブスマイルでは考えています。室内のダストが急激に発生する原因のダントツ一番がふとんの上げ下ろしになります。よく、アトピーっ子の寝具だけでは効果は半減すると言われるのもこのことも関係しています。ほとんど小さなアトピーっ子は、ママ、パパと一緒に寝られると思います。アトピーっ子の寝具のみダストのことを考えて変更されていても、ママ、パパの寝具が改善されていなければ寝室の空気が汚染される可能性もあります。
また、寝具は一日の半分を過ごす大切な空間です。アトピーっ子でしたら、分かりにくい面もありますが、アレルギー性鼻炎やゼンソクのお子さんでしたら、寝具の違いよる症状の悪化は本当にびっくりするぐらいハッキリと現われます。それだけ、アトピーなどのアレルギーのお子さんにとって寝具を見直すことは大切な生活環境改善に必要なことになります。
その次には掃除機を変更することをおすすめします。アトピーっ子のために購入する掃除機選びにもっとも重点をおいてほしいのは、ダストの漏れがなく、クリーンな排気とダストがどれだけ良く取れるかです。後、大切なのは排気を出す方向に注してください。後方に排気の掃除機の排気口を特殊カメラで観察すると、本当にびっくりする状況になっています。上に向かって排気を出す掃除機がベストです。
どうして、掃除機が大切なのかと言いますと、アトピーっ子のためにママ達は一生懸命お掃除をされていると思います。確かに大きなダストは掃除機により除去できると思いますが、本当に除去の必要な小さなダストはフィルターを通り抜けて、室内に浮遊しているとしたら、ママの努力も無意味になってしまいます。効率よい掃除機がけには高性能の掃除機を使用することが必要不可欠です。掃除機がけをして排気で気持ちが悪くなるようなことはありませんか?それは室内の空気が汚れていることのあらわれです。高性能の掃除機を使用して頂くと、数ヵ月後、家具などの上に付着するダストが少なくなることを感じて頂けると思います。それは確実に室内環境が改善されている現われです。しかし、いくら良い掃除機を使用していても、ダストの発生源の寝具に気を使っていなければ無意味で上げ下ろしに大量のダストが発生し、いたちごっこになってしまう結果になってしまいます。
高性能掃除機の選び方としては、第三者機関(消費者団体、公正な立場で商品比較テストを発表している団体)などの掃除機比較テストなどを参考にしましょう。決して高額だからといって、高性能だと決めてはいけません。
その次にあげられるのは、空気清浄機になります。空気清浄機はあくまでも、ダストで汚染された室内のダストを取り除く対処策になります。ダストの発生源(寝具、じゅうたん)や高性能の掃除機による滞在ダストの除去がなされない限り、空気清浄機を有効に使用できる環境はできません。フィルターもすぐに汚れてしまい頻繁に交換が必要になり、不経済です。メーカーのフィルター交換時期はあくまでも目安で、フィルターの交換時期はフィルターの汚れで判断することが必要です。空気清浄機を選ばれるに必要なことは、ファン式を導入している製品を選ぶことです。一時、ブーム化していたイオン式(電子式)オンリーの空気清浄機はおすすめできません。清浄能力面からも空気清浄機と言いがたい面があります。国内ではファンとイオンを採用した空気清浄機が主流になっていますが、それでもかまいません。フィルターには活性炭を使用している製品を使用しましょう。
実際に空気清浄機を使用しなくても、窓を開けて換気を行なうことが一番有効と考えられますが、アレルギー体質の場合、アレルギーマーチから予測される花粉症などの問題も有り、花粉の季節には窓を開けて換気を行なうことが、空気を入れ換えるプラス面よりも、花粉を室内に入れてしまうというリスクの方が大きく、頻繁な換気は望めませんし、冬場は寝具の上げ下ろしの後で換気をすることも難しくなります。そのような時に空気清浄機の役割が大きくなります。
最後にフローリングに変更することが有効だと考えられます。フローリングにすることは確かに有効ですが、アトピーっ子ママの皆さんはフローリングの室内の隅に様々なダストが固まっていたり、団子のような綿ホコリが溜まっている光景を見られたことはないでしょうか?フローリングにすることにより滞在ダストは少なくなります。しかし、行き場のなくなったダストは室内を浮遊する傾向にあります。通常なら下に落ちるダストも人の動きによる風流により、常に空気中に浮遊しているのです。それは私達、大人が行動する高さではなく、アトピーっ子が行動している高さを中心としてと浮遊する傾向があります。ということはフローリングに変更する前提に空気清浄機の必要性が生じることになります。空気清浄機をよくキャビネットの上などに設置されているご家庭も有ると思いますが、それは間違いです。ダストの性質やアトピーっ子の為には床に設置するのが一番効果的です。
後、室内の空気と外気の通り道に設置されているカーテンについてですが、材質よっては変更されたほうが良いケースもあります。一番最適なのは、ローラー式のスクリーンタイプのものです。ほとんどの製品がカーテンレールをそのまま使用して取り付けられるタイプになっており、材質は薄手でサラットしていてアトピーっ子の居られるご家庭には最適です。ブラインドと組み合わせて取り付けることも可能です。リビングやキッチンなどは適していますが、寝室向きではないかも知れません。カーテンで選ばれるのなら、まず触ってみてサラッとしていて、ダストが落ちる材質のものが好ましいと思います。厚手のダストを吸収しやすいタイプのカーテンは良くありません。
その他にダスト対策としては、寝具の下にスノコを敷いて床と寝具の間に空気層をつくることも、寝具に湿気がこもらずダニ対策で有効です。ベッドを使用する場合はホームセンターでパイプ製で側面が網状になっているものが10,000円以下で販売されていますので、おすすめです。後、押入れの湿気対策も忘れてはいけません。除湿剤を使用する方法の他に押入れを開けて、それだけでは換気が十分に出来ませんので扇風機を向けて風をおくり換気を行なうと良いでしょう。布団の掃除機がけについては、その材質により有効でもあり、マイナスでもあることがあります。もともと、アレルギー対策用の機密性のある繊維においては表面のダストを取り除く程度で良いと思います。冬場じゅうたんなしでは、冷たいので代わりにキルトパット等を使用するのが良いと思います。
後はアトピーっ子の加湿器の使用に対してですが、ダニ対策のみで考えれば、ダニは湿気の多い場所を好み乾燥した空気では生息できません。加湿器を使用することでダニに繁殖しやすい環境を提供していることになります。ただ、中にはゼンソクを併発しているアトピーっ子もおられます。乾燥した空気はゼンソクのことを考える良い環境ではありません。また、皮膚の乾燥がアトピーにとっては、痒みや悪化の原因ですので空気が乾燥する冬場は加湿器の使用は有効とも考えられます。加湿器につきましては、一概には言えませんが、その他のダスト対策を実行されてからでしたら、マイナス面よりもプラス面の方が現われる結果になると思いますが、その他のダスト対策がなされていない一般の室内環境では加湿器を使用することで、ダニの繁殖により大幅に環境が悪化することも考えられますので、必要に応じてママご自身でお考えになられてご使用してください。
 

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