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こちらの回転食は、アトピー(食物アレルギー)のお子さんへの提案です。糖尿病などの回転食とは異なります。
 

今回はアトピーっ子の食べるについて考えていきたいと思います。アトピーっ子ママ達の最大の苦労としてアトピーっ子の食事の問題があります。ワンパターン化した食卓の偏りがどうしても心配になってしまいます。どのようにすれば、栄養面でバラエティーに富んだ食事をアトピーっ子にとらせてあげられるのでしょうか?
今回は参考資料を参考にして、考えていきたいと思います。
スマイルではアトピーっ子の食事に回転食を取り入れることをおすすめします。
アトピーっ子ママの皆さんも回転食という言葉はお聞きになられたことはあることと思います。回転食は読んでいただいたままで、食事の食材を回転させて偏りのない食生活をアトピーっ子にさせてあげることです。偏りのある食事は新たなアレルゲンを発生させる危険性もあり、アレルギー体質の子どもにとっても理想的な食事法です。
おそらく、アトピーっ子のことを考えて日々、偏りのない食事を心がけておられるとことと思います。しかし、ママの記憶だけでは確実には無理ですよね!一日前のメニューならまだしも、3日も4日も前となれば、思い出すのも一苦労です。
そこで、確実にバラエティーに富んだメニューを実行するために有効な手段としては回転食カードを作り、一週間毎のアトピーっ子の食事メニューを組み立てておくことです。そうすることで、完璧な回転食を行うことができます。ママの心の負担の中に離乳食のワンパターンに頭を悩まされておられるスマイルママも少なくありません。しかし、考えてみれば、私たち大人のレベルで味付けを考えると様々なものがあり、アトピーっ子の味付けが物足りないような気がしますが、今までミルクしか知らない赤ちゃんアトピーっ子とっては、少しの味でもそれはとても大きな刺激で、大きな出会いです。普通の赤ちゃんの離乳食でも、レトルトでない限り、そんなにバラエティーに富んだ献立があるわけでもないのです。それよりも、アトピーっ子にとっては栄養面でバラエティに富んだ食事のほうが必要で大切なことです。
しっかりと食材に変化のある食事をとることで、おそらく離乳食に苦労されているママたちの「これでいいのかしら?」という心の負担も取り除けるものと思いますよ!

 
アトピーっ子の安全性の高い食材と注意の必要な食材
  抗原度1 抗原度2 抗原度3 注意した方が
良いもの
医師の指示で
試すもの
穀物類 アンマランス、ひえ、うるちあえ、キノア、うるちきび タピオカ、もちあわ、もちきび 大麦、オーツ麦、白米、片栗粉、ライ麦、はと麦、胚芽米(3〜7分) 玄米、小麦粉、トウモロコシ 小麦胚芽、白玉粉、小麦
イモ類     さつま芋、じゃが芋   里芋、山の芋
野菜類 キャベツ、サラダ菜、サニーレタス、レタス、パクチョイ、青梗菜、かぶ、小松菜、チコリ、菜の花、白菜 かぼちゃ、ピーマン、カリフラワー、くず、ブロッコリー、菊の花、にんじん、長ねぎ、春菊 オクラ、しし唐、つくし、のびる、貝割り菜 ふきのとう、にんにく、ほとけのざ、ぜんまい、玉ねぎ、にら、セロリ、わらび、よもぎ、茸類、せり、ふき、うど ほうれん草、なす、しょうが、竹の子、蓮根、ごま、ごぼう、トマト、そば、豆類、もやし、ユリ根
果物類 すもも、ぶどう、りんご、プラム、ネクタリン、ソルダム 黄桃、かき、なつめ、白桃、なし、洋ナシ、
りゅがん
イチゴ、びわ、あんず、うめ、キウイ、さくらんぼう あけび、うり、ざくろ、パイナップル、メロン、ドリアン、バナナ、ザボン、スイカ、ぐみ レモンなどの柑橘類、グレープフルーツ、オレンジ、マンゴ、パパイヤ、アボガド
魚介類 あなご、あゆ、いわな、うなぎ、エスカルゴ、きす、さより、たにし、どじょう、鳥貝、ふぐ、はたはた、はや、ます、ほっき貝、みる貝、めじな、メルルーサ、やまめ、なまず、やまべ あいなめ、あおやぎ、あんこう、いしもち、おひょう、かわはぎ、しらうお、はなだい、ムール貝、わかさぎ、おこぜ、赤貝、こい、たい類、サメ、太刀魚、
はぜ、めごち、めばる
あこうだい、いとより、くろむつ、こうなご、しまあじ、白す干し、銀だら、ひらまさ、帆立貝、むろあじ、あじ、いさき、いなだ、さざえ、しいら、たこ、つぶ貝、ぶり、ほや いわし(煮干し)、きはだまぐろ、はまぐり、しじみ、びんなが、ひらめ、あさり、ほっけ、かれい、めばち、さわら、さけ、たら、かつお(ひらそうだ、まるそうだ) 魚介類の干物、さんま、かき、にしん、かに、まぐろ、さば、いか、うに、えび、魚の卵(たらこ、いくらなど)
肉 類 かえる うさぎ肉、鹿肉、馬肉 羊肉(マトン、ラム)   牛肉、鶏肉、豚肉
その他 乾燥わかめ、生かわめ 昆布(天然)、ひじき、うご   のり 牛乳、乳製品、卵、ナッツ類

上の表が東京医大式食物抗原強弱表で、抗原度が高くなるほど、体内で抗体を作りやすい食材です。分かりやすく言えば、アレルゲンになりやすいといえます。赤に文字になっているのは、過敏症のアトピーっ子には注意が必要な食材です。

 
アトピーっ子の回転食に役立つ食材グループ分け表
穀 類                     あわ、ひえ、きび、米、らい麦、オーツ麦、トウモロコシ、さとうきび、竹の子
豆 類                     大豆、小豆、そら豆、えんどう豆、いんげん豆、ピーナッツ、くず
芋 類                     こんにゃく、やまの芋、里芋
野菜類 Aグループ キャベツ、菜の花、青梗菜、小松菜、かぶ、大根、カリフラワー、ブロッコリー
Bグループ 人参、三つ葉、パセリ、セロリ、ウド、セリ
Cグループ ピーマン、しし唐、じゃが芋、なす、トマト
Dグループ サラダ菜、レタス、菊菜、よもぎ、ふき、ごぼう
Eグループ 長ねぎ、玉ねぎ、にんにく、ゆりね、アスパラ
Fグループ かぼちゃ、キュウリ、カンピョウ、とうがん、メロン、マクワウリ、スイカ
果物類 Gグループ りんご、桃、梨、さくらんぼ、ビワ、イチゴ
Hグループ グレープフルーツ、ネーブル、オレンジ、キンカン、みかん、レモン、サンショウの実
茸 類                      椎茸、なめこ、しめじ、えのきだけ、ひらたき、松茸
海藻類                      わかめ、昆布、ひじき、もずく、あらめ
魚介類 I グループ メルルーサ、たら
Jグループ かれい、ひらめ
Kグループ メバル、アイナメ、ほうぼう
Lグループ たい、はぜ、あじ、すずき、ぶり、かつおまぐろ、さば、かます
Mグループ さより、さんま
Nグループ うなぎ、あなご
Oグループ どじょう、なまず、こい、ふな
Pグループ ます、あゆ、さけ、わかさぎ、しらうお、いわし、にしん、ししゃも
Qグループ 伊勢えび、タラバガニ、ズワイガニ
Rグループ たこ、いか
Sグループ トリガイ、はまぐり、しじみ、あさり
Tグループ あわび、とこぶし、さざえ
肉 類 Uグループ 豚、いのしし
Vグループ 鹿、羊、山羊、牛
Wグループ 鶏、七面鳥、きじ、ほろほろ鳥
Xグループ かも、アヒル

次の表は食材のグループ分け表になります。
この2つの表を参考にして、アトピーっ子に合った食材カードをつくります。作り方は抗原度の低い1の食材を主流に抗原度2のものを混ぜて、抗原度3や医師の指示や注意が必要な食材は一度にいくつも使わないで、一つずつ試しながら増やしていきます。
同じように下の表の野菜のDグループの食材でも、サラダ菜は抗原度1に対して、ふきは注意した方がよい食材だし、ごぼうは医師の指示で試すものになっています。
このように2つの表を照らし合わせて、カードを作っていきます。(それぞれ、異なる資料ですので、双方で表示されていない食材もあります)
カードの作り方のポイントは、グループごとでカードの色を変えて作成することです。カードの色を変えると、色目で一日の献立の状況が把握しやすくなります。最低、9色のカードが必要になります。別に白の厚紙にカラーマジックなどで縁取りをしてもかまいません。文字の色を変えたりして、ママが見て区別が付けばOKです。

次に作ったカードで一週間分程の使う食材予定を朝、昼、晩で組んで、混ざらないようにして保管しておきます。予定を組むコツは、魚やお肉などのタンパク源は抗原度の低いものから選び、回転させていくことです。後、ハンバーグなどの作り置きのできるものは、小分けして凍らせて必要な分だけ調理しても良いでしょう!特に離乳食の場合は一度に食べる量も少なく、回転食を進めていくうえで、そのつど作るのは大変ですので、大き目の氷を作るトレーに入れて凍らせておいて、必要な分だけ解凍して使用するのが、おすすめです。
このように食材が偏らないように選んでいけば、偏りのない栄養面でバラエティーに富んだアトピーっ子の献立ができると思います。理想は医師の指導のもと回転食も進めていくことが理想ですが、なかなか回転食のメニューまで指導してくださる医師を探すことも困難ですので、主治医に相談できるところは相談して実行してみてください。

 

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