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添加物について考えてみたいと思います。添加物といえば、薬品添加物、食品添加物など様々なものが存在します。現在社会において添加物と切り離した生活を行なうことは不可能です。ハッキリ言ってあれもダメ、これもダメというのではなく、回避の必要性のある添加物は知っておく必要はあります。
この情報をご覧頂き、矛盾をお感じになられることもあるかと思われますが、添加物は不必要な物質であり、また必要な物質と言えます。
最近、ダイオキシンやトリハロメタン、ホルムアルデヒド、農薬などの有害化学物質が問題になっています。それに便乗する形で生まれた販売する側の販売戦略ぐらいに考えて良いのではないでしょうか?ハッキリ言って紛らわしいパッケージにすることで、消費者にかってに判断させているような商品が多い現実があります。当然なかには本当に素晴らしいパッケージに偽りのない商品もあり、私達は以前以上に商品の良し悪しを見分ける知識を必要とされています。
確かに合成添加物は良いと言えるものではありません。できるだけ避けて生活をしていく必要がありますが、全てを避けて生活することは不可能です。
それでは、薬・予防接種・食品の添加物について、調べてみましたのでスマイルの考えを添えて、ご紹介していきます。
 
■くすりの添加物について■

アトピーっ子に注意が必要な薬についてですが、アトピーっ子ママはどのような薬を考えられていますか?アトピーっ子に注意が必要な薬に対しては原材料・助剤や添加されている物質に問題が多いようです。それでは、アトピーっ子の場合、どのような薬を使用する時に注意をしなくてはいけないのでしょうか? 薬はそもそも、主薬だけではほんの微量になり、それを調剤するのには無理があります。そのため調剤しやすい量に増やす目的で乳糖、白糖やとうもろこしや小麦などのでんぷんが賊形剤として使用されることがあり、アトピーっ子はそれに対しての注意も必要です。

アトピーっ子に一番注意が必要なのが、ひにくなことに小児用として処方されるシロップ剤とドライシロップ剤です。薬そのものよりも、その薬の形状に問題があるのです。では、シロップ剤、ドライシロップ剤にはアトピーっ子にとって、どのような問題点が含まれているのでしょうか。何人かのママ達はアトピーっ子がカゼや腹痛などで処方されたシロップ薬などを味見された経験があると思いますが、とても甘くありませんか?フタを開けただけでも甘い香りがしてきますよね。これは味を調えるというより、ごまかすために香料などが加えられ、子供が飲みやすい薬になっています。その成分がアトピーっ子によってはアトピー症状の悪化を招く恐れがあり、シロップ剤のほとんどのものにカビがはえないようにパラベンなどの防腐剤が使用されています。このようなことからもシロップ剤やドライシロップ剤は重度のアトピーっ子や食物アレルギーのアトピーっ子は添加されている物質に反応を起こす危険性があり、注意が必要とされる薬です。パラベンといえば、表示指定成分ですがステロイドなどの外用剤や化粧品・スキンケア用品に使用されている酸化や抗菌の目的に添加されている合成添加物です。
しかし、パラベンは外用剤や化粧品・スキンケア用品だけではなく、飲用する薬や食品添加物としても、しょうゆ、ソース、酢などにも使われていることをアトピーっ子ママの皆さんはご存知ですか?ステロイドと同じく、外用と内用ではその与える影響にも大きな開きが生まれます。表示指定成分などに過敏になられているアトピーっ子ママの中にはスキンケア用品などの表示指定成分ばかりを気にされているケースもあると思いますが、このように知らないうちに口にしているケースが本当に多いのです。その影響を考えるのなら先に飲用面の注意が大切です。
しかし、シロップ剤やドライシロップ剤については、薬を処方される時に大人と同じものを処方してもらい、アトピーっ子が飲みにくい錠剤でしたら、砕いて粉にして飲ませてあげれば解消できます。 それでは、アレルゲンと関連した原料が使用されている薬にはどのようなものが有るのでしょうか?

塩化リゾチーム 卵白を原料としてつくられた薬で、卵アレルギーのアトピーっ子には使用できない薬です。結構さかんにカゼなどに処方される消炎酵素剤です。
タンニン酸アルブミン
(タンナルビン)
原料は牛乳カゼインで、牛乳アレルギーのアトピーっ子は使用できない薬です。下痢止めに処方される一般的にポピュラーな薬で幼児にも処方されます。重度の牛乳アレルギーのアトピーっ子など飲用するとかなり激しい症状が現れることがあり、注意が必要です。
ラックビー これは整腸剤で原料そのものに問題があるわけではないそうですが、脱脂粉乳が添加されているため牛乳アレルギーのアトピーっ子は注意されたほうが良いとのことです。
 

この他にもアトピーっ子のアレルゲンが使用されている薬は存在していると思いますが、大切なことは、カゼなどで診療を受ける時にも、アトピーであると言うことと、食べ物にアレルゲンがある場合はアレルゲンを伝え、それに対応した適切な薬の処方を医師にしてもらうことが必要です。特にアトピーの治療は皮膚科に通われ、カゼなどは違う小児科や内科で診療を受けているアトピーっ子ママは注意してあげてくださいね。 実際に薬は化学物質の集合体のようなものです。スマイルママがアトピーっ子の食事に注意されている化学添加物も添加され、それがアトピーっ子にどういう影響を与えているのかは分りません。しかし、化学添加物が気になるので、薬は飲ませないと思うのではなく、柔軟に対応して、必要な時には飲用しなくてはいけないものです。
それでは、具体的にアトピーっ子が内服薬で注意したほうがよいと考えられる薬品添加物にはどのようなものが有るのでしょうか?スギヤマ薬品の書物をお手本にまとめましたので、ご覧ください。

 

アトピーっ子が注意が必要な薬品添加物と一覧と使用されている薬の形状(内服薬)

薬の形状 薬品添加物 具体例
液状の薬を除く、薬で粉や顆粒、カプセル、錠剤など 増量を目的として
使用される賊形剤
糖類(乳糖、白糖、ブドウ糖マンニトール)デンプン(ばれいしょ、小麦、とうもろこし)無機物、結晶セルローズetc.
シロップ剤などの液状の薬 腐敗を防ぐために
使用される保存剤
安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン類)、ソルビン酸etc.
小児用のシロップ剤やドライシロップ剤など 味をよくするために
使用する矯味剤
乳糖、白糖、ブドウ糖マンニトールクエン酸、はっか油、サッカリン、ナトリウムetc.
色のついた薬 薬の識別をする為に使用する着色剤 合成着色料(黄色5号、赤色2号、赤色102号etc.)天然着色料(リボフラミン、ベータカロチン、三二酸化鉄etc.)
小児用のシロップ剤やドライシロップ剤など 飲みやすくする為に使用する香料  

やはり薬の問題を考える上で注意を必要とするのは内服薬がウエイトをしめます。

それでは、外用剤ではどのような注意が必要なのでしょうか? 外用剤についても様々な薬品添加物が使用されています。ステロイドで例をあげると形状面から、一番安心なのは、軟膏です。クリームやローションはアトピーっ子によっては軟膏より刺激を強く感じるケースがあります。軟膏は石油から作られる白色ワセリン、プラスチベース(鉱物油)か天然のラノリン(羊の毛から得た油)など作られ、べとつくという欠点がありますが薬品添加物の少ないステロイドになります。クリームやローションは構造上、薬品添加物を必要としますので、使用感などは良いですが、アトピーっ子によっては刺激を感じることがあります。外用剤については頭部に使用する時には軟膏やクリームでは効率よく使用することは不可能です。ローションならばうまく使用できます。このように用途によって、使用を余儀なくされるケースがあります。しかし、アトピーっ子によってはワセリンが合わないケースが有り、そのようなアトピーっ子にはクリームの使用を選択する事が好ましくなります。外用剤は軟膏を中心にスキンケア同様、アトピーっ子に合う合わないを前提に判断をされればと思います。

■予防接種の添加物について■

赤ちゃんアトピーっ子(アレルギーっ子)をお育てのママにとって、目先の心配のひつとに予防接種があると思います。アトピーっ子の予防接種を受けるタイミングは常に症状が安定しているときに接種するようにしましょう!それではアトピーっ子に注意が必要な予防接種には、どのようなものがあり、なぜ注意しなくてはいけないのでしょうか?
予防接種には様々なアレルギー反応を起こす恐れのある成分が含まれています。なかでも、もっとも心配とされているのが、安定剤として添加されているゼラチンとウィルスを増殖させるために使用するニワトリ胚細胞や発育鶏卵漿尿膜です。最近、ゼラチンでアレルギー反応を起こすアレルギーの子供が多く、なかには、かなり強いアレルギー反応を起すケースもあり、一番注意が必要とされています。ゼラチンは予防接種の安定剤(添加物)として使用されていますので気をつけて下さいね。最近はワクチンによっては安定剤にゼラチンの代わりに別の添加物を使用しているものも有りますので医師に相談してみて下さい。東大阪保健所に問い合わせたところ99年のインフルエンザのワクチンにつきましてはゼラチンを使用していないという情報も入っています。他地域のママも一度、地元の保健所などに問い合わせてみて下さい。
その次に問題とされているのが、卵アレルギーのアトピーっ子に注意が必要な予防接種には麻疹(ハシカ)、おたふくかぜ、インフルエンザがあります。麻疹(ハシカ)、おたふくかぜにはニワトリ胚細胞が使用されています。ほとんど抗原性はないとされていますが、重度の卵アレルギーや卵を完全除去しているアトピーっ子は注意が必要になります。卵アレルギーのアトピーっ子の麻疹の接種方法としては、薄めたワクチンを数回に分けて接種する方法の他にニワトリ胚細胞を使用していない麻疹のワクチンを接種する方法もあります。インフルエンザには発育鶏卵漿尿膜が含まれています。これは微量ながらも卵成分そのものが含まれていますので特に注意が必要です。麻疹(ハシカ)、おたふくかぜ、インフルエンザのワクチンにも安定剤として通常、ゼラチンが使用されていると考えられますので注意が必要です。
ゼンソクの症状があるアトピーっ子は、インフルエンザや日本脳炎の接種により、ゼンソク発作の症状が現れた報告もあり、接種を受ける時期としては発作が少ない時期を選び、予防接種の前後は気管支拡張剤を 使用する指導がされています。 後、ツベルクリン反応に陰性反応が現われた際に結核の予防のためBCGを接種しますが、注意点としてはツ反の際に外用ステロイドを使用していると明確に反応が現われないことがあります。また、BCG接種は湿疹の悪化が予測されますので、医師との慎重な話し合いを行い、アトピー症状がひどい時は避けることが好ましいとされています。
その他の注意点として考えられるのは、ワクチンには生ワクチン(毒性をごく弱くした病原菌を生きたまま使ったワクチン)と不活性ワクチン(死んだ病原体の成分ワクチン)があります。麻疹や風疹、BCG、ポリオ、水ぼうそう、おたふくかぜなどの生ワクチンには組織培養に使用される培養液に添加されたストレプトマイシンやカナマイシン、エリスロマイシンなど抗生物質が微量ながら残っているので、これらの抗生物質にアレルギーを起こした前例があるアトピーっ子は注意が必要になります。また、三種混合や日本脳炎、インフルエンザなどの不活性ワクチンにはチメロサール(水銀製剤)が保存料として使用されています。まれにアレルギーを起こす事例もあります。
このように、アトピーっ子が予防接種を行なうためには多くの問題がありますが、基本的にタイミングと注意点を把握して頂く事で接種することも可能です。『麻疹のワクチンは卵アレルギーだから無理』などとアトピーっ子の予防接種に対して消極的な回答の医師が多い現状があります。これらの背景にはアトピーっ子にワクチンが及ぼすアトピーへの影響が全く予測できないばかりではなく、その際の責任が医師にのしかかる可能性が考えられるからではないでしょうか?おそらく、医師自身の判断では『この子のアトピーの程度なら○○の予防接種を受けても大丈夫!』と思っていても、ママが『○○の予防接種でアトピーが悪化すると聞いたのですが、本当に大丈夫ですか?』とつめよられれば、絶対に大丈夫と断言は出来ない現実があります。予防接種は医師とママが話し合いの中ですすめていくことが、望ましいことで、より安全にアトピーっ子の予防接種を行なうことが出来るのではないでしょうか?

■食品添加物の添加物について■

近頃、食品添加物によるアレルギーの被害が多発しています。それらは化学添加物による被害以上に天然添加物による被害が多いようです。それは知らず、知らずにアレルゲンを口にさせてしまうという最悪の結果です。
私達はアトピーっ子のアトピー改善の為に卵や牛乳の除去食を行なっています。それは本当に大変なことです。そして、何よりアトピーっ子にアトピーを治すためとはいえ、我慢をさせていますよね。それはママ、パパにとっても本当につらく悲しいことです。当然、加工食品などの表示にも注意をはらい、食べさせていても、紛らわしい表示や表示義務がないために確認できないアレルゲンを原料とした食べ物が本当に多すぎるのです。今回、千葉県船橋市 スマイルママからも食品添加物についての新聞記事も頂きましたので、ご紹介させて頂きます。一緒に食品添加物に対してどのように対処していくことが大切なのかを考えていきたいと思います。
まず、食品添加物による被害をなくす方法としては、加工食品を食べさせないことです。食品添加物は加工食品に含まれています。ママの手作りは確実な対応策です。しかし、どうしても加工品に頼らなければいけない食材も多く存在します。しょうゆやみそなどの調味料やうどん、パンなど加工した状態で購入するしかしかたない商品もあります。中にはご自身でパンを焼いたり、うどんを打ったりと徹底されているママもられるのではないでしょうか?そうすることが理想ですが、なかなかできない現実の中で、私達はアトピーっ子のために、どのような注意をしてあげればよいのでしょうか?
ハッキリ言って、現在も私達消費者から表示をいくら勉強して避けようとしても不可能なアレルゲン添加物が存在しています。これも裏を返せば、合成添加物に対する批判から、天然の卵や牛乳などの素材を使った食品添加物を多く使用されるようになった皮肉な現状があります。それらの添加物に対しては表示の義務がないものが多く、厚生省が表示の見直しを検討しています。
では、紛らわしい表示としては、調味料、アミノ酸、うま味、コク味、蛋白供給源などと記載があるものに注意が必要です。これらには、卵や牛乳、鶏肉、牛肉などのタンパク源が使用されている可能性があります。これらは、重度のアトピーで厳格なアレルゲンの除去やアナフィラキシーショックをおこす可能性のあるお子さんには注意をされることが必要ですが、除去も少しずつゆるめる段階のアトピーっ子でしたら、問題がない場合もあり、ケースバイケースで参考にして下さい。
それ以上に牛乳アレルギーのアトピーっ子に注意してもらいたいのは、カゼインナトリウム(カゼイン)です。用語が難しいため表示されていながら、理解できずに使用してしまうケースが多いようですが牛乳タンパクの一種で牛乳アレルギーのアトピーっ子にとっては、アレルゲンそのものですので、注意をしてあげる必要があります。その他にたんぱく加水分解物があり、これは鶏肉や牛肉、牛乳タンパクやカゼインなども使用されていますので、注意が必要です。
また、問題となることに増量やコストダウンの目的で思いもよらないものが混ぜられていることもあり、気にしだせば、きりがない現実があります。
それでは次に、合成添加物について考えてみましょう。合成化学物質の食品に使用できる基準としては、一生食べ続けても無害であり、急性の毒性がなく、発ガン性や催奇性のないことが基準で使用が許可されている化学合成物質になります。しかし、許可されているので安心と言えるものではありません。一種類の合成添加物のみで検査すれば、安全基準にあるのかも知れませんが、複数の合成添加物を食べ合わせることによる影響に対しては明らかにされていません。また、数十年もの間、その添加物を摂り続けていくことの影響や、その親から生まれてくる子供への影響については、未だ実験中で明らかな回答は現れていないのです。
合成添加物がアトピーっ子に及ぼす悪影響について考えられることとしては、アトピーやガンなどの原因とされている活性酸素を増加させる影響とアレルゲンによるアトピー症状の悪化を増幅させると考えられています。中には、アレルゲンのみの摂取でアトピーなどのアレルギー症状は現われないが、化学物質を摂取することにより、アトピーが悪化するという考えもあります。
スマイルからのアドバイスとしては、全ての添加物と無縁の食生活を行なうことは不可能です。とりあえず、おすすめは調味料類だけでも、無添加のものに変えてみては、いかがでしょうか?結構、調味料には色々な合成添加物が使用されていますので、効率がよいと思います。
よく、会員のスマイルママから、『無添加の食品やアレルゲンの除去食品を購入するのには、スマイルでおすすめの店を教えて!』と質問を頂きますが、ハッキリ言って分らないとお答えするしかできないのです。実際に良い商品を扱う反面、紛らわしい表示の商品やどうして、こんな商品を扱うのだろうと思うことなどもあり、ココとおすすめすることができないのです。
スマイルでは食品添加物のことを考える以上に毎日微量ながらも体内に入る心配となるのが、水道水に含まれる塩素系化合物や農産物についている農薬、食器洗いの際の残留洗剤など有害化学物質の方が問題は大きいように思います。合成化学添加物と私達の食生活は完全に切り離すことは不可能です。合成化学添加物も有害化学物質も化学物質に違いはありません。しかし、有害化学物質は有害と判断がなされている物質ですのでより一層の注意が必要ではないでしょうか?

 
スマイルはいつも、アトピーっ子ママにお役に立てる情報をご提供することを第一に考えています。しかし、この添加物に対しては、"こうすることが一番"とおすすめできない現実があります。なかなかうまく言葉でスマイルが言いたい事をお伝えしにくい面もありますが、ご理解をお願いします。
 

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