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環境問題を考えていくと、どうしても矛盾と無関係という立場にいる私達の存在に気付き、目を向けたくない気持ちになってしまいますよね。スタッフの気持ちも一緒です。特にアトピーっ子ママの皆さんは今、アトピーっ子の治療に頭が一杯で、環境問題まで考えて生活を行なう余裕がないというのがアトピーっ子ママ達の本音かも知れませんが、今すぐは無理としても、先々取り入れて頂ければ幸いに思います。
これはスタッフ宛てに環境問題を担当しているママが情報と一緒に添えて頂いたお便りから抜粋させて頂いたお便りです。

【 アトピーっ子を持つお母さん達の生活の大変さは十分に分かっているので、環境問題のわりと暗くなりがちの話題を読んでもらうのは、悪いかなーと思ったりしつつ、書いています。私自身、息子のアトピーが改善したことと、自分自身がアトピーを軽く考えられる時期に来たので、こういう他の面に目を向けられるようになったんだと思っています。もしママ達から『そんな事まで、考えていられないよ!アトピーで精一杯!』等など、ご意見がありましたら、ぜひぜひ教えて頂きたいと思います。私自身、けっこう危機感を持っていて、(子供がかわいいから、将来苦労させたくない・・・)どうしても熱くなっちゃうんです・・・・ 】

実際問題として日本人は環境問題に対してもっとも意識が低い国と言えます。急速に世界トップレベルの経済大国になり、これまでの伝統や残していかければいけない習慣を便利さを優先することで使い捨てという新しい文化をつくってしまう結果になってしまい、その生活に慣れてしまった私達は、"楽あれば、苦あれ"の楽だけの生活を行い、今後必ず訪れる"苦"を子供や孫に押し付ける生活を行なっていることは事実です。日本国土の環境汚染は深刻です。使い捨て文化の形として日々捨てられるゴミの量も他の先進国と比べ物にならないほどの大量のゴミが捨てられています。
アメリカの国家プロジェクトに21世紀ビジネスとして、日本の環境ビジネスがあげられる位です。考えてみれば、他国から日本は自分達で環境対策は出来ないし、全く興味もないようだ!儲けようと言われているようなものです。このままでは、いけないと思いませんか?スマイルスタッフも別に人からすごいと思われるようなことは何一つしていませんが、それぞれの立場できっと実行できることは有ると思います。それが"子供達の未来のために、何かはじめよう!"です。ささいことでも結構です。

今回からごみとリサイクルについて、考えてみたいと思います。ゴミの問題はダイオキシンや大気汚染・水質汚染・森林破壊など様々な事と関係していて、とても複雑です。そして日本のリサイクルはかなり問題を抱えていて、行きづまっている状態です。とても難しい問題なので、何度かに分けて考えていけたらと思っています。ゴミに関する本を読んだり、テレビ番組を観てとてもショックだったのが、森林の伐採についてです。アジア等の熱帯林から伐採された丸太の約5割が日本へ輸入されます。森林というのは、
光合成によりCO2を吸収しO2を出す。
気温を一定のレベルに保つ。
水を地下に浸透させ、川の水量を平均化する。
土壌をひきしめ、破壊を防ぐ・大気汚染物質を吸収する
等の多くの働きがあり、森林が減る事は私達にとってマイナスの面が多いのです。アジア等の森林の伐採で、樹木が治山治水の役目を果たせなくなって、毎年各地で洪水が起こり人々が亡くなり、家を流されたりという被害にあっている事実があります。日本の豊かな経済力の裏に、そうした国々の犠牲があるのだと知るべきだと思いました。でもそういう日本を豊かだと思って生活しているのは悲しい気持がします。これから発展をしていこうとする国々は、少しでも利益を上げ収入を得るために、自分の国を犠牲にしてでも、要求があれば輸出していこうとする考えは確かにあると思います。しかし日本は景気の良かったバブルの時期に、物を使い捨てしたり、流行にあわせて物を買い変えていくという環境が整ってしまい、バブルが破壊した今でもそこから抜け出せずにいます。質の良い紙も無駄に使ったり、使える家具でも捨ててしまったりしています。冷静に考えれば、本当に気に入った良い品質の物を大切に長く使う、という当たり前の事が、受け入れられにくい世の中になってしまったのだと思います。
リサイクルのこと、ゴミの問題を考える時によく“4つのR”というのが出てきます。
リサイクルというのは、本来一番最後に考えるべき事で、その前の3つのRを実行する事が必要なのですが、日本のリサイクルはそうではありません。牛乳パック.缶.ペットボトル…減らしていこう!という活動はあまりされていません。作るだけ作って捨てるのはもったいないから、リサイクルしようという活動が主となっています。もとからリサイクルするつもりで製品(牛乳パック.缶など)を作っていないので、リサイクルする為にかなり面倒な行程をふまなければならず、多くのエネルギーも使います。しかも「リサイクル出来るから」という安心感から、それらの製品が好んで購入されるという問題もあります。今日本のリサイクル事情は、かなり深刻化していて、やっても意味がないとも言われています。リサイクルについての問題に関しては、後日又、考えてみたいと思っています。
ごみを減らそう!:日本は消費者にとって、大変過保護な国だと言われます。何でも小分けのパックにしたり、必要のない物がセットされている商品が多く、包装なども二重三重にされています。買い物へ言った時、必要のない物を受け取らない様にしたいと思います。
   
■買い物■
◎(家で食べる時の)お惣菜やプリン・アイスについてくる割りばしやスプーン類。おすし等についてくる、パックのしょうゆやわさび。これらの物は、実はとても使いにくいしいつか使うかな?なんて思ってとっておくと、以外に使わずたまっていったりしませんか。必要なければ受け取らない様にしたいですね。
◎スーパー等でくれる袋は、ゴミ袋等にも使えて便利な物です。が、毎回もらっているとやはりたまり過ぎて、かなり場所を取ってしまいます。これ以上はためない!という基準を決めて、たまって来たら買い物へ行っても袋をもらわず、持参の袋を使うというのもいいと思います。袋を持参すると、スタンプを押してくれるお店もとても増えましたよね。普段から外出する時のバックにたたんだスーパーの袋を入れておくと便利です。
◎過剰包装を断りましょう。紙袋に入れてから、さらにビニールの袋に入れてくれたり、手さげバックに入れてくれたりという二重三重の包装はとても無駄な物です。自分がバックを持っているなら、シールだけ貼ってもらってバックへポンっと入れれば早いし.簡単.ゴミも出ません。
◎本のカバーや紙袋。パンをひとつずつ別々の袋へ入れてもらう…家に帰るとただゴミになってしまう物、考えてみると沢山あります。
◎シャンプー.リンス.洗剤等、ボトルで買うのはやめて、詰め替えパックにするとぐーんとゴミも減らせます。プラスチックのボトル類は不燃ゴミとして出すしかないので、埋め立て場所もない現代には、とてもやっかいで無駄なゴミです。
ダイレクトメール
◎必要のないダイレクトメールを止めてもらいましょう。開封せずに赤字ではっきりと「受取拒否」と記入し、フルネームでサインをするか印鑑を押してポストへ入れます。しつこい会社もありますが、続けていると殆ど止めてくれました。読みもせず、ただ捨てるのでは本当に無駄になってしまいます。本当に必要な郵便物だけになると、すっきりしますよ!
ラップ
◎お店でよく見かける有名なサランラップやクレラップ。これらには塩化ビニール(塩ビ)が使用されているため、燃やすとダイオキシンが発生する事で問題となっています。ここで「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」の分別をする事がとても大切になってきます。昔、庭などでゴミを燃やした事のある人なら分かると思うのですが、ラップのようなビニール類も火をつけると燃えます。それでビニールの様な物も「燃えるゴミ」だと思っている人は多いんじゃないかと思うのです。ラップやプラスチック類も燃やせば燃えるけれども、燃やすと有害ガス(ダイオキシン等)が発生するので、燃やさず埋めたてましょう…という事で「燃えないゴミ」として分類されるわけです。
燃えるゴミ→燃やせるゴミ ・ 燃えないゴミ→燃やすと危険なゴミ という意味で使われています。焼却炉の種類や規模によって焼却温度が異なり、地域によって燃えるゴミと燃えないゴミの分け方が違ってきます。
(高温で焼却できる場合、有毒ガスが出にくいため)もう一度、地域のゴミの分別について確認してみてはどうでしょうか? ラップについては最近「非塩ビ」のラップも見かける様になって来ました。何でも物を買う時、原材料の表示を確認してから…という気持でいたいと思います。とは言ってもやっぱりラップのゴミは出さないのが一番です。ラップの使用を減らす工夫をしてみましょう。ラップの使用方法で多いのは、残り物の入ったお皿にかけるという事だと思います。残り物はガラスや密封容器へ入れて保存したり、深めの茶碗などに入れてから平皿をかぶせる事でラップの使用をなくせます。温めなおす時は、レンジ用のふたを使えば殆ど使用しなくても生活出来ます。
密封容器やふた等もプラスチックの物は環境ホルモンが気になるところです。ガラスやステンレス.陶器など、やはり昔から使用されている物が安心なのではないでしょうか。ラップのゴミもなくなるし、ラップのしんや外箱も捨てにくいゴミです。ぜひラップのない生活をおためし下さい。
■紙■
紙は森林(=自然)を壊して作られています。紙を大切にする生活をしていきたいですね。地球はこの100年で、森林の約50%を失ってしまいました。「今でも毎年、日本の本州と同じくらいの面積の熱帯雨林が破壊され続けているのです。」 これはもちろん紙だけのためではありません。家や家具を作るためにも使われます。日本ではゴミを埋め立てる場所を確保するためにも、木は切られていきます。表に出ている様に、日本は大量に木材を輸入し、大量に紙を製産するため紙の値段が安く、その結果大量に消費されています。表を見ていると、本当に?と疑いたくなりますが、公的なデーターなので確かです。森林がなくなると、そこに住めなくなる動物(植物も)が沢山出て来ます。動物が住みにくい環境はいつか人間にもそうなると思うんです。
  

ティッシュペーパーの欧米都市と東京の価格差

  ティッシュペーパー5箱単位:円(%)
東 京   395 (100)
ニューヨーク 1,008 (255)
ロンドン 1,957 (495)
パ リ   961 (243)
ベルリン 1,206 (305)
   

家庭紙1人当り消費量比較(年間)

  ティッシュペーパー トイレットペーパー
日 本 17.2 箱 51 ロール
アメリカ   5.6 箱 48 ロール
カナダ   6.0 箱 35 ロール
イギリス   4.9 箱 32 ロール
イタリア   5.9 箱 28 ロール
ドイツ   5.6 箱 18 ロール
オーストラリア   4.5 箱 44 ロール
韓 国   2.4 箱 21 ロール
台 湾   5.8 箱 52 ロール
香 港   3.3 箱 37 ロール
この数字をご覧頂き、日本人の資源に対する意識の低さを感じて頂きたいと思います。
ティッシュペーパーは木から出来ている事をもう一度、考えて使用してみましょう!
  
■ティッシュペーパー■
日本人はかなり無駄に使っている様に思います。食事中に子供がお茶等をこぼして、すごい勢いでティッシュをサッサッサッと2〜3枚ひき出して拭くというシーンを友達の家や自分の実家でもよく見かけます。もう、これは習慣・癖なんですよね。おしぼりや台布巾を置いておき、汚れたら洗って又使えば済む事なんですが、そういう習慣がなくなってきているんですね。外食しても紙のおしぼり・紙ナプキン・紙エプロン…みんな紙の使い捨てです。街で大量に配っているポケットティッシュ…。昔は必ず!!もらっていました。もしあのティッシュがパルプ100%だったら…すごい量が毎日無料で配られているわけですが、人間ってただの物はやっぱり無駄(粗末)に使ってしまう傾向にあるんです。ポケットティッシュだって、普段から使っているティッシュペーパーを、ちょっとたたんでティッシュケースに入れて持ち歩けばそれで何の問題もないと思うのですが、これもやっぱりこれも習慣なんですよね。家でのティッシュの布巾がわりの使用法も、仲のいい友達や家族なら「もったいないから布巾を使ってねー。」と声をかけていきたいなぁと思っています。
  
私は子供の頃、緑の多い地方で育ったのですが、今ではどんどん自然が壊され、帰省するたびにがっかりさせられます。人が生きていくためには、地球を汚すのが当たり前の事です。それは仕方のない事です。環境について考えていくと、その矛盾に悩む時があります。大切なのはいかに地球に負担の少ない生活をしていけるか…という事をみんなが考えていく事なのかなと思っています。今、地球とか環境がどんな様子なのか?自分達に出来る事は、どんな事なのか?そういう事を知って、考える機会になればいいなぁと思います。私達が、地球に優しい生活をしようと努力をすれば、その姿を子供達は見て育ちます。大人になってから生活を変えるよりも、小さい頃からその生活を見につけていく方が、確実で簡単だと思うのです。一人一人の力は、わずかなものかもしれませんが、その一人一人の力がなければ、何も変わっていきません。子供達にキレイな空気の下で生活して欲しい! キレイな海で泳いで欲しい! そんな事を願いつつ…
リサイクルは何の為?
紙パック・缶・トレイ・ペットボトルなどのリサイクル回収に協力されている方も多いかと思います。リサイクルって何だろう?って、ふと思った事はありませんか?
例えばこんな話があります。日本のある自治体では、家庭から出た食品トレイや空ケースなどを廃プラスチックとして回収し、植木鉢に加工して売っています。バザーなどで、1個100円くらいの値段で売っていますが、プラスチックを回収して再加工して植木鉢になるまでの費用は1個1,500円かかります。1,400円の差額は自治体が負担しています。それはつまり、税金で支払われる事になります。
これは実際の話なのですが、みなさんは、どう感じましたか?今の日本のリサイクルは、こういう感じではないかと思います。今回は「紙パック」について考えてみたいと思うのですが、紙パックを回収に出すのも、意外と手間がかかります。これだけの手間をかけると、それで「リサイクルした」という充実感があります。しかしこれでは「回収した」に過ぎないのです。そこから先の過程は、なかなか知る機会がありません。日本全国で1年に回収される牛乳パックは1万トン以上あると言われます。(1ヵ月 約800トン) 牛乳パックはミルクカートンと呼ばれる自然林を伐採して作られる特別な上質紙で出来ています。とても丈夫で、再生紙にすれば10回は使えると言われていますが、日本では殆どトイレットペーパーに加工され、1回使ったら終りです。牛乳パックにはすぐに破けない様に、紙の上にビニールの加工がされています。このビニールをとる特殊な技術を持った工場は、日本にとても少ないのです。多くのパックが出される関東に工場がなく、静岡などへトラックで運んでいきます。燃料費.人件費.加工費などを考えると、安いトイレットペーパーにしかならないので、赤字で、これらは税金で多くが補われています。せっかくリサイクルしても、パルプ100%のペーパーを購入する人も多く、結果的に手間のかかるリサイクル商品は高く、うまくリサイクルされていないのです。今、牛乳パックのリサイクル運動は、リサイクル出来るという安心感から、牛乳パックの売上を伸ばす結果となっています。牛乳パックが又、牛乳パックに再生される技術がないので、いくら紙をリサイクルしたとしても、紙パックを作った時点で、森林を破壊する事になるのです。安易に紙パックの飲み物を選ぶのは、どうなのか… もう一度考え直してみる時なのではないかと思います。
最近、リターナブルびんの使用が見直され始めている様です。
  

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