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今回から何度かに分けて『動物の命』について考えてみたいと思います。
以前、福岡市の動物園でこんな事があったそうです。
― もうすぐ赤ちゃんが生まれる妊娠9ヶ月のキリンが居て、出産の日を皆が楽しみにしていました。朝、出勤して来た職員が、そのキリンが死んでいるのを見つけました。
首には、もがき苦しんだ事を示す沢山の傷がついていました。解剖の結果、胃の中から重さ3sのビニールの塊が出て来たそうです。ビニールが胃の出口をふさぎ、胃の中にガスがたまり、亡くなったという事です。
キリンは味よりも口ざわりのよい食べ物を好んで食べるそうで、人々が捨て、風で飛ばされて来たビニールを繰り返し食べていたのでしょう。―
これと同じ様な事は、海に住む魚や鳥など多くの動物に起こっています。人間が軽い気持ちで捨てたゴミで命を落とす生き物がいます。ポイ捨てする大人、多いですよね―。こういうのは、小さい頃からのしつけが大切だと思うので、みんなで子供達に教えましょう!
 
前回にひき続き、『動物の命』について考えてみます。
つらい内容ですが、スマイルママの皆さんにも、ぜひ目をそらさずに、一緒に考えてみて欲しいと思います。
「40万匹の犬、30万匹の猫」これ、何だと思いますか?
1年間に捨てられ、動物収容所で炭酸ガスによる窒息死(安楽死ではありません)で、苦しみながら殺処分される命です。
命って一体、何なのかなーって考えさせられます。信じられないけど、これが今の日本の現実です。家のカーペットの色と犬の毛色が合わないから… この種類の犬のブームは終ったから…という理由で捨てる人も居るそうです。(これは相当お金持ちの人がする事だと思うけれど、実際血統書付きの捨て犬が、ものすごく増えているのです)
飼っていた動物が亡くなって、ゴミとして出した人も私は知っていますが、こういう人達は、どんな気持ちで、その動物と暮らしていたのかなぁ?とものすごく疑問です。スマイルママの皆さんにも家族の一員として犬や猫その他の動物と共に暮らしてる方も居るでしょう。私は今、マンション住まいなので、一緒に暮らす事は出来ませんが、実家には小さい頃からずっと動物が沢山居ました。私にとって「ペット」とは一言ですまされない存在で、つらい時期を何度も救ってもらった大切な仲間という感じです。
今、子供達の殺人とか動物虐待とか問題になっています。「殺人はいけない!」という当たり前の事も、70万匹もの命を捨てて、そして結果的には殺している大人が注意したとしても、何の説得力もないなーと思ってしまいます。そもそも生き物の中では上とか下はなくて、命というのも平等であるはずなのに、人間は自分達の力で動物の命を生かしたり殺したり、コントロールしているんですよね。
先日、テレビで有名な獣医さんが言っていた、「捨てるくらいなら、飼い主が自分の手で殺して、食べるべきだ!」っていう言葉。一瞬、怖い言葉の様に感じるけれど、本当にその通りだと思います。その方がまだ愛を感じられます。捨てた本人は"私もつらいけど、きっと誰かに拾われて生きている"みたいな希望をもって、自分だけ悲劇のヒロインの気分で居るかもしれません。でも拾われて幸せになるなんて皆無…。
ずっと飼われていた動物は、自分でエサを見つけて生きていくのは難しく、餓死、病死、あるいは殺処分される運命にあるのです。やっぱり、命というものへの考え方を、子供達へ周りの大人がどう伝えていくか…という事は、とても大切だと思います。
みなさんもお子さん達と命について、ぜひ考えてみて欲しいなと思っています。
次回は「彼らの命を守るために、私達が出来ること」について考えてみます。
 
人間の身勝手さの犠牲になっている動物達の今回は「彼らの命を守るために、私達ができること」について考えてみます。
殺されるためだけの命をつくらない
犬や猫は、人間のように出産をコントロール出来ません。避妊・去勢手術をする事は、私達人間の責任です。
放し飼いにしない
放し飼いにされている場合、首輪がついていても処方の対象となります。犬には名札を。猫は室内飼いに。
「しつけ」は飼い主のマナー
犬や猫が好きな人ばかりの世の中ではありません。無駄吠え、排泄などのしつけをしましょう。
飼いはじめるなら、里親になろう
動物収容施設では、処分される前の動物の受渡をしている所もあります。
珍しいペットがブームになっている日本ですが、飼えなくなったワニ・ピラニア・ヘビ・サル等々捨てられて、大さわぎになる事もあります。犠牲になる動物というのは、ペットだけではありません。毛皮や牙をとるために、アフリカ等では多くの野生動物が殺されています。私達が海外でのお土産や輸入品として、その商品を買う事でビジネスが成り立ち、さらに多くの動物が殺されてしまいます。
(環境にやさしいお土産としては、やきもの、布製品、絵、金属や木で作られた物等がおすすめです。)
それから、私達の血や肉となるために生まれて来てくれる命もあります。無駄にする事なく、感謝していただく事が私達に出来る最大の誠意ですよね。普段の食生活も、命について考えるきっかけになります。お子さんと一緒にぜひお話してみて下さい。
  

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